稲垣純也 スナップ116「水たまりの中の太陽」

稲垣純也 スナップ116「水たまりの中の太陽」

水たまりは近年道路事情が良くなって昔ほど見なくなったが、それでも古くなった道路や駐車場などでたまに見かける。
太陽は直には見られないが、水たまりの中では捉えることができる。
そう水たまりはカメラマンにとって最高の道具だ。

稲垣純也 スナップ115「渋谷センター街の落書き」

稲垣純也 スナップ115「渋谷センター街の落書き」

落書きは街の光景の一つだ。街はキレイな部分と汚い部分がある。光があれば影もあるように。
人気が少なくなるところに不思議に描かれるようになる。雑居ビルなどで会社や店が潰れたりすると途端
落書きのキャンパスになる。

稲垣純也 スナップ114「多摩川の木陰」

稲垣純也 スナップ114「多摩川の木陰」

多摩川の木陰。撮影前のロケハンスナップ。頭の片隅にスーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」が浮かんだ。
あまり似ていないが僕の中では一致した。この一致を僕は大切だと思っている。
結局自分の好きな写真集、雑誌の写真、絵画、映画のイメージを自分で再構成したいのだろうか。

稲垣純也 スナップ113「渋谷駅のお坊さん」

稲垣純也 スナップ113「渋谷駅のお坊さん」

人がたくさん行き交う渋谷駅にそこだけ静寂があった。
黒と黄色の袈裟を着て傘で顔が隠れたお坊さんが托鉢をしている。
傘の隙間から何が見えるのだろう。


稲垣純也 スナップ112「都会の雨」

稲垣純也 スナップ112「都会の雨」

高層ビルの窓から見た雨の東京。
窓に当たる雨で高層ビルがぼやけている。
光がないので色が消えグレーの世界に。
そんな景色だがはっきり見えるよりなんだか落ち着く。

稲垣純也 スナップ110「横断歩道を渡る喪服の女性」

稲垣純也 スナップ110「横断歩道を渡る喪服の女性」

喪服の方にふと日常で遭遇するとドキッとする。
もちろんたまに見ますし喪服でさえ日常だけど
生と死の境目なんて言葉は大げさで、微細な違和感が心を揺さぶる。