稲垣純也スナップ43 「公園の階段のグラデーション」都内の広い公園の階段。普段は人々が座って休憩したり通り過ぎたりしている。 曇天の夕暮れ時ですでに人影もない。前の日の雨と、落書きを消した跡なのか 薄汚れている。その汚れが作り出すグラデーション…

稲垣純也スナップ42 「プラスチックの破片」人目からも記憶からも忘れ去られた路地裏の奥。偶然見つけたプラスチックの破片。きれいな色だ。

稲垣純也スナップ41 「鉄の補強」或るコンクリートの壁を鋼鉄の柱で補強している。 濃いグレーの色の壁に白い鋼鉄のラインはチカチカするほど目立つ。 この鉄の補強は”補強”と言う仕事しかしていない。 ある意味清々しく、存在感もある。

稲垣純也スナップ40 「螺旋階段」なぜ螺旋階段に惹かれるのだろう。 その下へずっと続いていくフォルムの美しさ、吸い込まれそうな恐怖、昔見たヒッチコックの映画。 螺旋階段に出会うたびに僕は写真を撮るだろう。

WebでUPされている稲垣純也の撮影した写真 「日経レストランONLINE」http://nr.nikkeibp.co.jp/連載「百年の店、百年の言葉」 2011年6月10日up 第１回 京ふじ 「料理は「こわされる芸術」なのだと思います」 http://nr.nikkeibp.co.jp/hyakunen/20110610/ 撮…

WebでUPされている稲垣純也の撮影した写真 「日経パソコン」 全員同じポーズで変だと思われそうですが、誌面の構成上、必ず右向きでインタビューカットでと言われているので、あしからず。 2008年5月30日 UP 小宮山雄飛 ロックバンド「ホフディラン」のボー…

稲垣純也スナップ39 「ファイヤーフライ」タバコの火は”蛍”と揶揄されることがありますね。 まあ題名と写真はあまり深い意味がありません。 カメラマンとして独立した頃、知人の俳優とクラブで撮影したもの。 ほとんど見えない真っ暗な場所で１秒くらいのス…

稲垣純也スナップ38 「蛍光灯の紐」数年前半年間だけ仮住まいのアパートにいた。 仮住まいなので自分の持ち物は引っ越しの段ボールの中に。 部屋のどれも全て自分の物ではない、中途半端な居心地。 狭いソファーからただぼうっとこの蛍光灯の紐を眺めていた。…

稲垣純也スナップ37 「偽電柱」工事現場の壁に太陽光がガラスのビルに反射して、自然の光と違う角度で照らしている。その時点で何やら時空がずれた様な違和感が周りに漂う。そしてそこには存在しない偽の電柱が出現する。

稲垣純也スナップ36 「緑色の工事ネットの向こう」空き地を覆っている工事現場用の緑色のネット。 蚊帳や薄いカーテンの様に、向こう側が透けている。 こういう「透けている」景色を見ると、妙にぞくっとする。 幽玄な世界と現実の狭間の様な想像をさせ、ま…

稲垣純也スナップ35 「夜の電車」 夜中の踏切で電車が目の前を通り過ぎる。 黒い闇を切り裂く様に点滅する光線。 ふと一瞬電車に乗っているシルエットの人物が瞳の中の残像に焼き付いて、自分の頭の中で現像される 顔は影で見えず、輪郭はカゲロウの様に揺ら…

稲垣純也スナップ34 「踊り場」学校の階段の踊り場。 「踊り場」は宙ぶらりんな場所だ。 階段を曲がるためだったり少し一休みする所で、そこにじっといることは少ない。そんな何でもない場所だが光が差し込むことによって存在意義のわずかな光が見えそうだ。…

稲垣純也スナップ33「ビルの背中」 これはあるビジネスビルの裏にまわったところ。 配管や骨組みや室外機がバキバキと力強く剥き出している。 場所は都会のど真ん中で正面はとても洗練された静かな佇まいをしているのにこの後ろ姿のギャップに驚く。 ちょう…