2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

稲垣純也スナップ63「雨の日の電柱」

稲垣純也スナップ63「雨の日の電柱」車窓の雨粒の向こうに雨に濡れた電柱が見える。”アウトフォーカス”されたものを見ると何故だか遠い昔を思い出す。子どもの自分は父親の運転する車の後部座席から同じ景色を見ていた。

稲垣純也スナップ62 「乱反射する街 休止中」

稲垣純也スナップ62 「乱反射する街 休止中」ある休日の誰もいないオフィス街。 朝の光が反対側のビルのガラスに乱反射して奇妙な世界を作り出している。 奇妙な光と誰もいない街そして路上パーキングの休止中。 休日でも朝から働いている自分が、ちょっとお…

稲垣純也スナップ61 「ビールケース」

稲垣純也スナップ61 「ビールケース」夜中に細い路地を歩いていると駐車場の奥に黄色と赤色のビールケースが光に浮かんでいた。 均一に明るい昼間や真っ暗な闇ではまったく注意を引かない存在。 スポットライトが当たれば、それだけで我々の心に何か喚起させ…

稲垣純也スナップ60 「地下道の巨大な十字架」

稲垣純也スナップ60 「地下道の巨大な十字架」渋谷から池尻へ抜ける国道246の地下道がある。ここは半地下になっていて上には高速道路が覆い被さっている。 その地下道の側面と高速を支える柱が”巨大な十字架”に見える。 特に天気の良いときは良い感じに光が…

稲垣純也スナップ59 「雨の夜のバス」

稲垣純也スナップ59 「雨の夜のバス」雨の夜、帰宅時間で渋滞する道路。フロントガラス越しに前のバスが妙な質感を持って大きな動物が寝ている様に静かに停まっている。細かい雨粒が車体と窓ガラスに付着して濡れて光っている。車体のカラフルな色、信号機の…

稲垣純也スナップ58 「昭和の香りがするマネキン」

稲垣純也スナップ58 「昭和の香りがするマネキン」鎌倉の街角でクールな佇まいのマネキンを見た。クールなのになぜか彼女を包む空気はやわらかく懐かしい。 時間が止まった古都のショーウィンドウの中は昭和の空気が残っているのだろうか。

稲垣純也スナップ57 「赤と青のストライプな空と電車の高架線」

稲垣純也スナップ57 「赤と青のストライプな空と電車の高架線」赤と青のストライプな空と電車の高架線が重なり合い美しい一瞬を演出したある日の朝焼け。このときの感動はそのときの肌に感じるひんやりとした風と喉に残るニコチンの味と徹夜で終わらない仕事…

稲垣純也スナップ56 「野球場のコンクリート壁についたボール跡」

稲垣純也スナップ56 「野球場のコンクリート壁についたボール跡」誰かがピッチングの練習したのだろうか。野球場のコンクリート壁にボールの跡が付いている。 ”跡”って何をしていたのかを想像させるきっかけになる。見ている現実のもう一つ向こうに過去が見…

稲垣純也スナップ55「乱反射する街 高架横にて」

稲垣純也スナップ55 「乱反射する街 高架横にて」何でもない高架横が突然不可思議な空間になる。まわりにある鏡張りのビルが本来の太陽と違う角度の光を乱反射させそれを作り出す。

稲垣純也スナップ54 「雨上がりの高速入口」

稲垣純也スナップ54 「雨上がりの高速入口」スコールがぱっと止み一瞬まわりが静寂に囲まれた。