稲垣純也スナップ06 「尖った白線」

稲垣純也スナップ06 「尖った白線」


アスファルトの白線の矢印。
先っぽがとんがっている。
なんでこんなものにカメラを向けたのか。
いったい僕はなにを見たんだろう。
今日撮影に行ったときデジカメを持って行くのを忘れてしまった。
とても美しい雲と美しい影を発見したのに。
撮れなかったものは記憶とともに薄れて消えてしまう。
記録しなくては存在しなかったものになってしまう。
そのとき見たという自分の気持ちが消えてしまう。
明日からちゃんと持って行こう。