稲垣純也スナップ28 「荷台」

稲垣純也スナップ28 「荷台」



仕事前の待機中、車を止めてぼおっとフロントガラスの向こうを見ていた。
前にトラックが停車をしている。白い荷台に木漏れ日がさらさらとそよいでいる。
僕はそのとき何を見ていたんだろう。
白い荷台か、木漏れ日か、または遠い記憶の向こうなのか。
「見る」と言う行為は意識しているときで、ぼうっとしているときは視覚は曖昧だ。