稲垣純也スナップ38 「蛍光灯の紐」

稲垣純也スナップ38 「蛍光灯の紐」

数年前半年間だけ仮住まいのアパートにいた。
仮住まいなので自分の持ち物は引っ越しの段ボールの中に。
部屋のどれも全て自分の物ではない、中途半端な居心地。
狭いソファーからただぼうっとこの蛍光灯の紐を眺めていた。
これを見ながら何を僕は考えていたんだろう。