稲垣純也スナップ59 「雨の夜のバス」

稲垣純也スナップ59 「雨の夜のバス」

雨の夜、帰宅時間で渋滞する道路。フロントガラス越しに前のバスが妙な質感を持って大きな動物が寝ている様に静かに停まっている。細かい雨粒が車体と窓ガラスに付着して濡れて光っている。車体のカラフルな色、信号機の赤色、室内灯の青緑色と”色”が目を刺激する。曇ったガラス越しに見えるバスの中の人影は何を思っているのだろう。